つらつらつらと。

文章を書く練習。

「響け!ユーフォニアム」と「欅坂46」の共通点

ユーフォロスからようやく抜け出しつつあります。。
ユーフォが最終回を迎えるまでに書きたかったのに気づけば新年が明けてしまいました。。

昨年発売されたMdNでの欅坂46のアートワーク特集を読んでから
ユーフォと世界観そっくりじゃん!と思いまして。
それからは双方の共通点が目につくようになったんですが、共感してくれる人が周りにいないのでもどかしい気持ちです。。
なので私が思う二つの共通点を書き綴っていこうと思います!

欅坂46はグループそのものではなくMVやジャケット写真、振り付けなど製作側のお話です。

その1 エキストラがいない

欅坂
「誰かが誰かを支え協力し合ってこそ完成する振付を欅坂のアイデンティティーとして取り入れています。」(Quick Japan TAKAHIROさんインタビュー内)


ユーフォ
「この部員たちは“名も無いエキストラ”ではなく全員名前のある“登場人物”だ」
(石原監督)


アイドルグループの場合、どうしても推されてるメンバーがフィーチャーされることが多いですよね。でも欅坂は曲ごとにフロントメンバーを変えてMVにしても振付にしても全員にスポットが当てられています。全員で勝ちにいく、全員で坂道を登っているグループです。

一方ユーフォも
吹奏楽を題材にした作品で登場人物が多いのに、モブと断言できるキャラクターがいないというか。明確に分けたらモブなんですが、でも一人一人に名前が付けられているし演奏シーン以外のふとしたカットで主要メンバーでないキャラが描かれていたり。

うまく説明できなくて感覚的なんですが、双方とも全員を尊重していて「誰かが欠けたら別物になってしまう」作品、グループなんですよね。

その2 大人への反発

欅坂はデビューシングル「サイレントマジョリティー」や3rdシングルのc/w「大人は信じてくれない」など大人への反発が描かれている曲があります。
JAPAN COUNTDOWNでは反体制派アイドルと紹介されているし。

ユーフォも2期では進路を巡って大人に反発するシーンが目立ちました。目立ったというか10話はもうそれがテーマ!
いくつかセリフを抜粋しました。
「子供で何が悪いんです!先輩こそなんで大人ぶるんですか!全部わかってるみたいに振舞って!」
「先輩だってただの高校生なのに!」
「後悔するってわかってる選択肢を、自分で選ばないで下さい」

これは母親に吹奏楽を反対され続け、それを受け入れて部活を辞めようとしたあすか先輩に対し、久美子が放ったセリフです。

そして久美子の姉・麻美子も大人に敷かれたレールを歩いてきた一人。そんな麻美子が大学を辞めて夢だった美容師を目指すことを決めたシーンでのセリフ。
「自分の道を行きたい..そう素直に言えばよかった。だから今度は間違えない」
「あたしずっと自分で決めることを避けてきたの。文句言いながらずっとお母さんの言う通りにしてた。それが頑張ることだって勘違いしてた。」

特に「サイレントマジョリティー」とユーフォ(10話)の世界観が似てると思うんですよね〜。なのであすか先輩と麻美子には是非この曲を聴かせてあげたい。。という思いで10話見てました笑

その3 青春

欅坂
欅坂46メンバーと何年間も何十年もいられるわけじゃなくて、今しかないから、そのメンバーといる時間を大切にしてほしい」
これは二人セゾンのMVに込められた思いです。二人セゾンには青春の眩しさ的なものを感じますね。


「学校ってすごく閉ざされた環境ですよね。社会に出ればなんでもないようなことであっても、学校内ではそれが全てに思えて悩んでしまう、ちょっといびつな場所。」
(MdN vol.273 2ndシングル「世界には愛しかない」制作秘話内)

2ndシングルの世界には愛しかないも青春全開なMVですが、眩しさもありながら少し息苦しさを感じる、でもそれも学生時代の青春だよね。と思わせる世界観です


ユーフォ
「青春は輝かしいものであるし、何かに打ち込む事に価値はある。だが何かを成し遂げるのは容易いことではないし、そこに痛みがある。そういったヒリヒリする痛みを描いた響け!ユーフォニアムは紛らうことなき青春ドラマであった。」
(アニメスタイル007)

学生が多いアイドルグループだから、部活を題材にしているアニメだから
青春という共通点があるのは当然なのかもしれません。
でも引用したインタビュー、内容が入れ替わってても違和感ないと思う笑
"眩しいところだけじゃなく苦しさもひっくるめて青春"というのは双方の作品に共通しているテーマだと思います!

その4 演出

偉そうに 演出 とか言ってみましたが全くの素人なので詳しいことは分かりませんが。。どうか温かい目で読んでください。。笑

欅坂
「全体的に情報過多気味にしています。youtubeで観れるってのも大きいんですが、MVって一度観ただけでは目が追いつかないぐらいがちょうどいいと思っていて。」
(BRODY10月号 世界には愛しかない MV制作ドキュメント)

カメラの動きが早いとかそれ以外にも
(これは世界には愛しかない以外のMVにも共通ですが)
光と影の演出や被写界深度など心情に繋がっているように思える情報が多いです。

例えば、二人セゾンのMVは自然光をふんだんに使っています。そしてこの光の多用が最後の橋のシーンの暗さを際立たせる演出になっています。ユーフォを見ている人にはお馴染みの光と影の高低差による演出!

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冒頭のこの被写界深度の浅さも「塞ぎ込んでいた僕」の周囲の世界を表していると思います。(想像ですが笑)f:id:matiwatch:20170120214209p:plain

 

ユーフォ
「セリフと画と音と、全てを合わせた時の情報量を意識して、観る人の気持ちを揺さぶっていくっていう感覚です。ここで小さな波を起こしたら、それが大きい波になる!みたいな感じです。」
「極端に浅い被写界深度表現を用いる事で、対象を強調して最大の演出的効果を狙うとともに、柔らかく繊細な画面を作り出している。結果として”青春のシズル”とも言うべき懐かしさとみずみずしさを持った画面作りに成功している。」
アニメスタイル007)

インタビュー引用だけだと伝わりにくいんですが、ユーフォはとにかくセリフとキャラの表情以外からの情報量が多いんです。被写界深度や光と影、オールドレンズ効果、画面の揺れ、フォーカス、後は俯瞰で写している時の構図とか。それがキャラクターの心情に繋がっていたり空気の重さを表していたり。

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雰囲気やお洒落ぽさとはまた別の意味でこうした演出が使われているのは双方の共通点だと思います。欅坂はMVなので雰囲気演出で使われている部分ももちろんありますが。

とこんな感じで「響け!ユーフォニアム」と「欅坂46」の作品の共通点を書いてみましたがどうでしょう。私はすごく二つの表現しようとしているものが似ていると思うんですが。。

  

長くなりそうなので詳しく書くのはやめておきますが、書いたもの以外にも
・セリフではなく雰囲気や行動で物語を先導していく、
 語っていく平手友梨奈と黄前久美子
・自我の確立
・二人セゾンの「僕と君の関係」と
 みぞれ・希 あすか・久美子の関係

なども近いものがあるなあと思いました。

ユーフォと欅ちゃん、どっちも大好きな友達が切実に欲しいこの頃です笑

ではっ!

 

アニメスタイル007 (メディアパルムック)

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クイック・ジャパン129

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BRODY (ブロディ) 2016年10月号

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